仮想通貨取引所「DMMビットコイン(DMMBitcoin)」の使い方・買い方を紹介します。
DMMビットコインといえば、DMM.comグループの一社です。
DMM.comは動画やゲームなどで有名な企業である一方で、FXやCFDなどの金融分野でも有名な大企業でもあります。
DMMビットコインはそんなFX会社としてのノウハウが活かされている仮想通貨交換業者で、初心者でも利用しやすいツールが多く、仮想通貨の取引はこれが初めてという方でも付き合いやすいでしょう。
今回はそんなDMMビットコインで仮想通貨を購入するにはどうしたら良いのか、注文方法などの使い方や買い方を解説します。
目次
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fa-chevron-circle-rightDMMビットコインの口座開設方法
DMMビットコインの取引の特徴は?
DMMビットコインでは、ビットコインなどの仮想通貨の取引を行えます。DMMビットコインの口座を開設し、入金すれば、そこで取り扱われているビットコインやアルトコインの売買ができます。
取扱銘柄は全部で7種類。通貨ペアの種類は全14種類と、国内の仮想通貨交換業者の中では特に多い水準となります。特にネムやイーサリアムクラシックなどの仮想通貨は、まだ取り扱っていない取引所もあるほどです。
他では扱っていないアルトコインを売買できるのがDMMBitcoinの強みなのです。ただし、取引ができるといっても、すべての銘柄が購入できるわけではないので注意してください。
というのも、DMMビットコインでは、現物取引の対象銘柄と、レバレッジ取引(FX)の対象銘柄に違いがあるからです。
現物取引の対象通貨ペアはビットコインとイーサリアムの2通貨のみ。
レバレッジ取引(FX)は、全通貨ペアが対象となります。
要するに、DMMビットコインで実際に購入できる仮想通貨はビットコインとイーサリアムの2通貨のみということです。それ以外のアルトコインに関しては、レバレッジ取引しか対応していないので、間違えないように気を付けましょう。
DMMビットコインの現物取引とレバレッジ取引(FX)の違いについて
同じビットコインの買い注文でも、現物取引とレバレッジ取引(FX)では違いがあります。
まず現物取引とは、直接仮想通貨を取引すること。数量を指定し、買い注文が成立すれば、欲しい分だけ仮想通貨を購入できます。購入した仮想通貨はあなたが現物を保有することができます。
この購入した仮想通貨が値上がりした後に売却をすれば、上昇した分だけ差益を得ることができます。
レバレッジ取引で買い注文を出した場合であっても、買った時よりも売った時の方が価格が高ければ利益を得られますし、価格が低ければ損失が出ます。
ただし、レバレッジ取引の場合、差金決済取引となるため、ビットコインを購入したからといってビットコインの現物を保有できるわけではありません。あくまで買ったという記録が残るだけで、実際に保有することは叶いません。
そのため、送金や決済など、実際の使用を前提にDMMビットコインでビットコインやイーサリアムを購入する場合は現物取引を利用してください。
レバレッジ取引(FX)はトレード専用の取引です。レバレッジをかければ元本以上の高額の取引ができますし、新規売り注文を入れれば価格が下落しているような場面であっても利益を得ることができます。
対して現物取引の場合、元本以上の取引はできませんし、注文も購入→売却の手順しかありません。
現在保有している分の仮想通貨しか売却ができませんが、この売却可能な仮想通貨も、DMMビットコインではビットコインとイーサリアムのみが対応可能であり、他のアルトコインは対応していません。
しかし、レバレッジ取引であれば全通貨ペアに対応しているので、どの仮想通貨であっても新規買い注文だけでなく、新規売り注文が可能です。
新規売り注文では、仮想通貨を買う前に売ることができるので、相場が下がっても利益を出せます。
また、レバレッジをかければ、証拠金の倍以上の取引ができます。もちろん、レバレッジをかけるということは、利益が倍増する反面、損失も倍になるので気を付けて下さい。
DMMビットコインの取引にかかる手数料は?
DMMビットコインでは、現物取引とレバレッジ取引(FX)の両方とも販売所での取引となります。取引所は運営されていないので、仮想通貨の板取引はできません。
取引所がないため、売買手数料はかかりません。取引コストはスプレッドのみとなります。
現物取引だろうとレバレッジ取引だろうと、原則無料で売買ができるのがDMMビットコインの強みでもあります。
ただし、レバレッジ取引の場合、レバレッジ手数料があるので注意してください。
レバレッジ手数料とは、ポジション(注文を維持している状態)の保有日数に応じてかかるコストのことで、DMMビットコインだと1日あたり建玉金額の0.04%がレバレッジ手数料として発生します。
ポジションを保有し続ける限り、レバレッジ手数料が発生し続けるので、レバレッジ取引で長期間ポジションを保有するとレバレッジ手数料分だけマイナスになるので気を付けてください。
レバレッジ手数料がない分、DMMビットコインは現物取引の方がコストはかからないでしょう。ただし、現物取引はレバレッジ取引よりもスプレッドが広いです。
スプレッドとは、購入額と売却額の差のことです。
例えば、こちらは現物取引のビットコインのスプレッドです。
こちらはレバレッジ取引のスプレッドです。
現物取引のスプレッドが19000円であるのに対し、レバレッジ取引のスプレッドは700円です。
このように、現物取引とレバレッジ取引では、スプレッドが数十倍違うので、短期的な売買で利益を出したいのであれば、レバレッジ取引の方が有利です。
昔はDMMビットコインはレバレッジ取引もスプレッドが広かったのですが、最近は取引所並みに縮小する傾向があるので、デイトレードやスキャルピングなどの短期売買がしやすい環境が整っています。
取引所と違って販売所なので、約定拒否や注文の遅延がなく、成行注文を出せばすぐに売買が成立するというのもDMMビットコインならではの魅力でしょう。
販売所というと、スプレッドが広いイメージが付きものですが、現在のDMMビットコインは取引所と同程度のスプレッドの狭さでビットコインレバレッジ取引ができるという強みがあるのです。
DMMビットコインの現物取引とレバレッジ取引の使い方
DMMビットコインは上述したように、現物取引とレバレッジ取引(FX)の二種類があります。どちらも販売手数料は無料ですが、スプレッドが狭い分、レバレッジ取引の方が取引コストは安いです。
ただし、レバレッジ取引はレバレッジ手数料があるので、長期保有を前提にトレードをするなら、現物取引の方が良いでしょう。
現物取引とレバレッジ取引にはそれぞれ一長一短があるので、DMMビットコインで仮想通貨のトレードをする際にはそれぞれを使い分けましょう。
ここでは現物取引とレバレッジ取引、それぞれで仮想通貨の取引をするための使い方を解説します。
DMMビットコインのトレード口座へ入金
DMMビットコインで取引をする場合、まずトレード口座へ資金を移動させる必要があります。
金融機関からDMMビットコインへ日本円をウォレット口座へ入金した後、その資金をさらにトレード口座へ移動させるということです。
ウォレット口座からトレード口座へ資金を移動させるためには、まずマイページにログインし、画面左側にある「口座振替」をクリックします。
次に「振替口座」を「ウォレットからトレードへ」、「通貨の選択」で「JPY」を選択。「振替金額/数量」で金額を指定します。今回は、10000円を入力しました。
作業終了後に「確認する」をクリックすると、ウォレット口座からトレード口座へ資金を移動できます。
DMMビットコインでは、トレード口座に資金を移動しないと取引できません。そのため、必要以上の損失が出ることを防ぎたい場合は、最低限の金額のみ入金しておくと良いでしょう。
レバレッジ取引では、思惑を外すと想定以上の損失が出ることがあります。この時、トレード口座の資金を最小限に抑えておけば、想定以上の損失が出ることを未然に防げるでしょう。
トレード画面の見方
こちらはDMMビットコインのトレード画面の全体像です。
画面左上の「メニュー」をクリックすると、取引画面やチャート画面について操作することができます。
画面左側中央にある「プライスパネル」で、各通貨ペアのリアルタイムなレートを確認できます。
画面右側の注文パネルを操作すると、仮想通貨の売買が行えます。
画面下側の「ポジション照会」で、現在のポジションの状況などをチェックできます。これはレバレッジ取引で多用する機能です。
メニューよりチャート画面を呼び出すことで、チャートを見ながら注文することも可能です。
現物取引で仮想通貨を買う手順
トレード口座に資金を移動した後、その資金の範囲内でビットコインもしくはイーサリアムを購入することができます。
まずは、現物取引で仮想通貨を買う手順を紹介します。
トレードをする場合は、マイページの画面左側にある「取引開始」をクリックしてください。
クリック後、トレード用の画面がもう一つ表示されます。
現物取引をする場合は、まず画面左上にある「メニュー」をクリック。その後、「現物注文(購入・売却)」をクリックしてください。
すると、現物取引用の注文パネルが表示されます。今回はビットコインを日本円でリアルタイムで購入するという前提で話を進めます。
この場合、まず通貨ペアを「現物BTC/JPY」、注文タイプでは「ストリーミング」をそれぞれ選択。「数量」では購入したいビットコインの数量を入力します。今回は0.001BTCと入力しています。
入力作業が完了したら、「買Ask」をクリックしてください。これでビットコインの買い注文を出せます。
注文を出した後、約定すればリアルタイムのレートでビットコインを希望した分だけ購入することができます。
現物取引で指値注文して購入する方法
この時、時価ではなく、指定したレートで購入したいという場合は、注文タイプを「指値」に変更してください。
変更後、数量を入力し、「売買」で「買」を選択。さらに注文レートを指定してください。
注文レートを指定したら、あとは「注文」をクリックするだけです。
指値注文を出した後にビットコインのレートが動き、指定した注文レートまで動いたら自動的に新規買い注文が出て、約定となります。
指値注文は、指定したレートまで価格が動いて初めて発動するタイプの注文の種類です。そのため、レートがそこまで動かないと、注文は不発に終わります。
指値注文は計画的に使いましょう。どうしても今すぐ注文を約定させたいのであれば、リアルタイムのレートで売買ができるストリーミング注文がオススメです。
レバレッジ取引の注文方法(買い方・売り方)
レバレッジ取引(FX)で新規買い注文を出す場合も、現物取引同様にトレード画面で行います。
レバレッジ取引を始めるためには、まず「メニュー」をクリック。その後「新規注文(レバレッジ)」を選択します。
次に、通貨ペアを選択します。今回はビットコイン/円の通貨ペアでトレードをする前提で話を進めます。
通貨ペア選択後、リアルタイムのレートで買い注文を出す場合、注文タイプを「ストリーミング」に設定。取引したい「数量」を入力します。
「注文タイプ」と「数量」を入力後、「買Ask」をクリックすれば、新規買い注文を出せます。
レバレッジ取引の場合、買い注文が成立しても、実際にビットコインを保有することはありません。買いのポジション(買い注文を維持している状態)を保有するだけです。このポジションは、タイミングを見計らって必ず決済してください。
注文時に「買Ask」ではなく、「売Bid」を注文すると、新規売り注文を出すことができます。
新規売り注文は、価格が落ちている場面で使用します。価格が落ちれば落ちるほど利益が出る反面、価格が上がれば上がるほど損失が増えます。
新規買い注文と新規売り注文を間違えないように注意してください。
レバレッジ取引で指値注文
次に、リアルタイムのレートではなく、指定した価格で買い注文を出す場合、「注文タイプ」を「指値」に変更してください。
取引したいビットコインの「数量」を入力後、「売買」の「買」を選択、「注文レート」では買いたいビットコインの価格を指定してください。
最後に「注文」をクリックすれば、指値注文を出せます。
指値注文を出した後にビットコインのレートが変動。その結果、指定したレートまでビットコインの価格が動けば、買い注文が出て、約定となります。指定したレートでビットコインの買いポジションを保有できます。
レバレッジ取引では、この「売買」の種類のうち「売」を選択すれば、指値の新規売り注文を出せます。指値で新規売り注文を出せば、指定したレートで売ポジションを保有することができます。
指値注文を使えば、特定のレートまで動いた時に自動的に注文が出るので、タイミングを逃さずに売買できます。
DMMビットコインのチャートの使い方
仮想通貨の取引をする際には、チャートがあった方が何かと便利です。チャートを使用したい場合は、まずはトレード画面の上にある「メニュー」をクリック。その中の「チャート」をクリックします。
すると、チャートを表示できます。「1分」と書かれている部分をクリックすると時間足を変更できます。上側の中央にある「テクニカル指標追加・編集」をクリックすれば、インディケーターを表示することができます。
時間足やテクニカル指標の設定を変更して、見やすいようにチャートをカスタマイズしてみましょう。
DMMビットコインの使い方:まとめ
今回はDMMビットコインの使い方・買い方について解説しました。
DMMビットコインは取扱通貨ペアの数が非常に多い仮想通貨交換業者です。ただし、現物取引の対象銘柄はビットコインとイーサリアムのみで、アルトコインのほとんど全てがレバレッジ取引(FX)でないとトレードができないので注意してください。
DMMビットコインは販売所のみの仮想通貨交換業者なので、取引所はありません。ただし、ビットコインやアルトコインのレバレッジ取引は可能です。
ビットコインのみならず、アルトコインでレバレッジ取引できるという強みがDMMビットコインにはあります。さらに、現物取引と違ってレバレッジ取引の場合であれば、取引所並みに狭いスプレッドの中でトレードができます。
取引所はスプレッドが狭い反面、注文の遅延が目立つなどのデメリットがあります。しかし、スプレッドが狭いDMMビットコインならば、狭いスプレッドの中で、安定した約定ができます。
ストリーミング注文だけでなく、指値注文などを使い分けることで、より満足度の高いトレードを実践できるでしょう。チャートを併用して使用すれば、ベストなタイミングで売買ができます。
同じBTC/JPYのトレードでも、現物とレバレッジでは違いが生じます。取引のタイプを間違えないように、注意して取引ツールを使用しましょう。