仮想通貨とは

今回の記事では「仮想通貨とは何なのか」という仮想通貨の基本を紹介します。

世間では仮想通貨についての話題が多くあがっていますが、仮想通貨のことを全く知らない人も多いと思います。

仮想通貨の概要を知ることで仮想通貨関連ニュースが理解できるようになり、仮想通貨に興味を持つきっかけになるかもしれません。

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仮想通貨とは

仮想通貨とは

仮想通貨とは実物として存在せず、インターネット上にのみ存在する通貨のことです。

直接手に取ることはできませんが、パソコンやスマホなど電子機器を通して自分が所持している仮想通貨を確認できます。

仮想通貨と円やドルなどの法定通貨との最も大きな違いは「国の縛りが無い」ことです。日本では基本的には「日本円」しか利用できませんし、海外に行ってもその国の通貨を利用する場合がほとんどです。

しかし、仮想通貨は国の縛りが無いので、例えばビットコインを所持していたとすると、日本でも使用できますし、アメリカやヨーロッパなど海外に行ってもビットコインをそのまま使用することができます。

旅行先での使用や海外への送金に非常に適した通貨が「仮想通貨」です。

仮想通貨の誕生

仮想通貨は2008年に「サトシ・ナカモト」と名乗る自分が発表した論文から始まりました。

その論文の中には仮想通貨「ビットコイン」に関しての構想が記載されており、仮想通貨の起源となる仕組みが描かれていました。2009年に論文の構想が実現されて誕生したビットコインが世界初の仮想通貨です。

誕生後から徐々に利用者を増やしていき、今では多くの人がビットコインを保有するようになり、世界中にビットコインの販売所や取引所が設立されています。

現在日本でビットコインを保有している割合は「15%」程です。

参考:ビットコイン保有者率、15%と判明。まだ持ってない奴いる?

誕生から10年ほどで世界中に浸透したビットコインですが、まだまだ疑心暗鬼な層も多く、今後の動向次第では伸びしろはかなり大きいと思います。

投機としての仮想通貨

本来であれば国際間の送金をより便利に安くするために開発された仮想通貨ですが、昨今では仮想通貨の「価値(価格)」について大きな興味関心が注がれています。

誕生当初はピザ1枚と2ビットコイン(2BTC)の取引から始まりましたが、2016年頃から通貨の価格が急上昇し2017年末には1ビットコイン(BTC)の価格が230万円を越えるまでになりました。

ビットコイン価格は2017年末に230万円に

価格が上昇することで、以前に購入していた人は購入時の金額と上昇時の金額との差額を利益として得ることができます。仮想通貨の価格は大幅に上昇することが珍しくないので、価格上昇をきっかけに大金を手にした人が急増しました。仮想通貨で1億円以上の利益を得た人は「億り人」と呼ばれています。

参考:フリーターや学生も億り人続出!?億を稼ぐ仮想通貨長者が増えすぎて恐ろしい

億り人など大きな利益を得た人のことがネットやテレビで騒がれるようになり「仮想通貨をやれば儲かる」との認識が多くの人に根付きました。その結果仮想通貨は海外送金などの利用目的ではなく売買をするための投機道具として所有している人が大半を占めるようになりました。

実際、2017年はトータルで見ると1年を通してほとんどの仮想通貨が上昇傾向にあり、仮想通貨は買えば儲かるという状況でした。しかし、2018年に入った途端に仮想通貨業界に様々なバットニュースが流れ、全体的に大きく値下がりすることとなりました。

ビットコイン価格大幅下落

結果、2017年末に購入した層は2018年に入ってすぐに大きな損害を被りました。損害内容もネットやニュースで大きく報道されたため、仮想通貨は「危険なもの」と認識されました。

そのため、一旦仮想通貨投機の動きは落ち着いたように見えます。今後は投機としての面ではなく本来の国際間送金の利便性などが注目される状況になると思っています。

ビットコインは仮想通貨のパイオニア

ビットコインとは

先述したように世界で初めて誕生した仮想通貨が「ビットコイン」です。

その後多くの仮想通貨が誕生していますが、仮想通貨のパイオニアとしてビットコインは他の通貨と違い特別視されています。仮想通貨決済を導入するにしてもまずはビットコインが採用されますし、他の仮想通貨を購入する際にもビットコイン建てが多く見られます。

他の仮想通貨と比べて時価総額が最も多く取引されている量も一番多いです。

通貨の機能だけを見るとビットコインよりも優れている仮想通貨は多くありますが、最初の仮想通貨なので基軸通貨として扱われることが多いため、今後もビットコイン無しでは仮想通貨を語ることはできません。

■ビットコインとは

アルトコインは1000種類以上

アルトコインとは

ビットコイン以外の仮想通貨を「アルトコイン」と呼びます。

アルトコインは2018年2月現在1000種類以上存在し、日に日に新たなアルトコインが誕生しています。

アルトコインはそれぞれの通貨毎に目的を持って開発されており、仮想通貨本来の目的(国際間送金の便利化)を実現させようとするものです。通貨によって特徴も様々で各通貨は各々の分野に特化したもので構成されています。全く同じ目的のアルトコインは存在せず、それぞれが異なった目的を保持しています。

アルトコインの中でも認知度が高いのは「イーサリアム」「リップル」などです。これらは多くの企業が決済やプラットフォーム利用などに活用しており、アルトコインの中でも特別な存在と認識されています。

アルトコインの投機が過熱

仮想通貨の投機はビットコインよりもアルトコインの方が盛んに行われています。ビットコインは誕生から年月が経っているため、既に一定層が保有しており価格の上昇割合があまり大きくなりません。しかしアルトコインの中には誕生して間もない通貨が多いので、今後大きく価格上昇する通貨が多々あります。そういった旨みのある通貨を保有して大きな利益を得ようとするため、アルトコインに大きなお金が流れています。

しかし、アルトコインの中には詐欺まがいの仮想通貨や今後の存亡が危うい通貨も多数存在するので、投機する際は慎重に行いましょう。

仮想通貨とは:まとめ

仮想通貨は海外送金の容易化のために開発されましたが、投機面が注目されているのが現状です。

FXなどのように投機として利用される側面がある方が利用範囲は広くなりますが、本来の目的を失ってしまっては本末転倒になってしまいます。

今後の仮想通貨は利用面の優秀さをどれだけ伝えられるかがカギになると思います。

仮想通貨の始め方については下記記事で紹介しているので参考にしてください。

■仮想通貨の始め方

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