2017年10月12日にビットフライヤー(bitFlyer)がsegwit(セグウィット)に対応したビットコイン送付が可能になったとの発表がありました。
ビットフライヤーより
いつも bitFlyer をご利用いただきありがとうございます。P2WSH方式のSegwitに対応いたしましたのでお知らせいたします。
参照:bitFlyer
ビットフライヤーが世界で初めてP2WSH方式のsegwit対応送付を導入
ビットコインは2017年の8月にsegwitが導入され、それ以降segwitのシグナルが入ったビットコインがマイニングされています。
しかしビットコインに携わる取引所などはsegwitに対応できていない状況でした。
segwitに対応した送付を行えば手数料を下げることができるのですが、それをついにビットフライヤーが実現しました。仮想通貨取引所の中では世界初の導入になるようです。
ビットフライヤーより
【P2WSH 方式の Segwit に対応】
お客様が bitFlyer アカウントからビットコインを外部のビットコイン・アドレスへ送付する際のトランザクションを P2WSH(Pay to Witness Script Hash)方式の Segwit に対応しました。当社が世界初*で採用した P2WSH は数ある Segwit の実装方式で安全性及び技術的難易度が高いもので、アドレスが「bc1」で始まることが特徴です。
Segwit に対応することで、より多くのトランザクションをブロックに含められるようになり、ビットコイン・ネットワークへの負荷の軽減ができます。bitFlyer はビットコイン・エコシステムが今後も安定的に存続し発展することをサポートします。 なお、Segwit トランザクションは chainFlyerで確認することができます。
*仮想通貨取引所で世界初。当社調べ。
参照:bitFlyer
segwitは取引データの容量を小さくするもので、segwitに対応した送付を行えばブロックチェーンへの負担を減らすことができるので手数料も少なく済ませることができます。
Segwitとは
Segwit導入は、ブロックサイズが実質的に拡張され、トランザクション展性の問題が解決するほか、Sighashの問題の解決、スクリプトVersionの導入など、広範にわたる改善となる。特定の新機能というより、OSレベルでのメジャーアップグレードと捉えると理解しやすいだろう。
参考:ビットコイン研究所ブログ
各取引所もsegwit対応の送付導入を目指しているようですが、ビットフライヤーがいち早く導入した所を見る限り技術力や資金力では他よりも抜きん出ているようです。
ビットコイン送付時の手数料を値下げ
ビットフライヤーより
【ビットコイン送付手数料引き下げ】
ビットコイン送付手数料を 0.0005 BTC から 0.0004 BTC に引き下げました。
( bitWire は引続き手数料無料です。)参照:bitFlyer
ビットコインの送付手数料が0.0005BTC(約250円)から0.0004BTC(約200円)へ引き下げられるようです。
僅かな値下がりではありますが、何度も送金する人には非常にありがたい改正でしょう。
送金手数料が安いとの売り込み文句で利用が拡大しているビットコインですが、昨今の価格上昇から手数料も上昇していて不満がささやかれていましたが今回の一件で少し落ち着きを取り戻しそうです。
まとめ
ビットコインにsegwitが実装されてからおよそ2ヶ月で取引所でのsegwit対応送付が可能になりました。
目まぐるしく日々新たな技術や情報が駆け巡る仮想通貨業界ではありますが、実際の動きとしてはなかなかそう簡単にはいかないんだなと実感しました。今回のsegwitの件に関しても一番早いビットフライヤーですら2ヶ月を要している状況です。
segwitが実装されればすぐに対応されると思っていた自分の考えが甘かったと痛感しました。
来月にはブロックのサイズアップ問題も控えているので、そうなったときに取引所がどのような対応を見せてくれるのか。
またハードフォークして新たな通貨が生まれるのか?はたまたサイズアップは行われないのか?
今後のビットコインにも要注目です。
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